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バルロンピアノ修復工房
創業
1902年 パリ
14/16, rue Jean Bologne 75016  Paris - France  

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私達の仕事 : 戦前のピアノ修復


戦前のピアノとは一体何でしょう ?

1885年頃から1940頃までの間は、世界中でかなりの数のピアノメーカーが、時代の人々の要望に応えようと、素晴らしい音色を持ち見た目にも美しいピアノを作ろうとしていた時代です。

"pianos anciens" (昔のピアノ)という呼び方は、1885年以降戦前までに作られたすべてのピアノを指します(ただし、1885年という年代は基本的に大メーカーに適用できるものです。小さなメーカーでは時代が進んでも古い形のピアノを作り続けている場合があるからです)。つまり総鉄骨、交叉弦、モダンアクションを備えた、今日のモダンピアノと変わらない構造を持つピアノです。

"anciens"(昔の)とは、1885年から1940年という時代に作られたピアノを大きくまとめた言い方ですが、その中には、1925年から1935年というピアノ製造の黄金時代とも言える期間を含んでおり、"pianos d'avant-guerre" (戦前のピアノ)とも呼ばれています。

これらのピアノは、音楽分野における歴史的遺産とも言えるもので、それらの価値を後世に伝えるため、完全な状態で保存されることが重要です。

残念なことに、le piano "ancien" (昔のピアノ)は、多くの場合傷んでいます。温度・湿度変化、移動による損傷、虫による害、使用による消耗、 その他長い間にはいろいろな損傷が起こり得ます。

これらのピアノを生かし続け、使い続けるためには、修復という作業が必要になります。そうすることにより、個々のピアノがそれぞれ主張する音楽の歴史的遺産が保たれると考えます。良いメーカーによりしっかりと作られた質の高いピアノは、良い状態で維持されるならば、必ず人々に満足を与え、その存在から感じ取られる音楽に対する評価を受けるからです。

1/4 queue PLEYEL modele 3bis de 1912 1m64 Palissandre frise caisse 6 pieds de style Bronkowski

1/4 queue GABRIEL GAVEAU de 1935 caisse cavecin style Louis XVI 6 pieds 1m50

 

なぜピアノを修復するのか?

ピアノを修復したり、修復ピアノを買うことを考えるとき、いくつかの基本的な論点を総合して検討することが必要です :

感情的な側面
調律も狂って、輝きを失ったこのピアノの存在意義は何なの?

音楽的な側面
このピアノの音楽性には期待できるだけの価値があるの ?

外見的な側面
この地味な外装は一体ピアノの中身と合っているの ?

物理的な側面
家の中でこのピアノが占領している場所は有益なのか?

歴史的な側面
このピアノの作りは一体モダンなのか古いのか ?

経済的な側面
この支出は一体楽器の価値に見合っているのか ?

専門的な側面
このピアノは果たして広いレパートリーとレベルの高い演奏技術に耐えられるものなのか?

最初の質問に対する応えは完全に個人的なものですが、最後のいくつかの質問は、昔のピアノに携わる専門家が、技術的、また歴史的な側面を踏まえて応えるべきものだと考えます。

1/2 queue BECHSTEIN modele B de 1923 acajou caisse 6 pieds colonnes

droit PLEYEL de 1922 acajou modele n°9

1/2 queue PLEYEL de 1924 2m05 palissandre

一般的に、修復を始める前にはそのピアノの持つ音楽的可能性を十分確かめることが必要です。修復後に得られる結果とそれにかかった支出のバランスが、満足できるものとなるために。

ピアノ製造の歴史の中で高い評価を受けてきた大メーカーのピアノは、現代の新品のピアノとは対照的に、その商品的価値を失うことはありません。

それらのピアノの音楽的価値は、たとえ古くなっても、工場で大量生産された現代のピアノとは比較にならないものです。

 

すべてのピアノが修復可能なのか?

設備の整った専門家の修復工房では、必要な時間を取りさえすれば、あらゆる状態のどんなピアノでも修復することは可能です。

しかしながら現実には、20世紀の始めに作られたピアノの中には、修復費用が楽器の価値を超えてしまう場合も少なくありません。(さらには商品価値が全くない場合もあります) : 顕著な例としては"pianos à cadre en bois"(木のフレームを備えたピアノ)、 また、"pianos à cadre semi-métallique".(半金属フレームを備えたピアノ)です。 詳細を見てください

それらの古いピアノでは、老化が重要な部分に歪みをもたらす場合が多いのです。

それらのピアノの設計は、現代では全く用いられなくなったもので、コレクションとしてのピアノという目的で大メーカーのピアノを求める以外には価値がありません。

ただし、20世紀末から1927年までの間、有名メーカーErardによって作られていた平行弦のモデルのピアノは、特別です。修復の詳細を見てください

このモデルのピアノは、良い状態に保たれていれば、修復後、音楽の歴史的遺産に属する個性を発揮することができる、修復価値のある楽器です

私達の仕事は、各メーカーの特性を尊重しながら、細心の注意を払って修復を行うことにより、昔のピアノに固有の音楽的価値を取り戻すことです。

piano droit ZIMMER de 1910 cadre semi metallique

3/4 queue PLEYEL de 1888 a cordes paralleles

1/2 queue ERARD de 1902 cordes paralleles 2m10 palissandre

修復の仕事とは、経験を積んでいく作業です。なぜなら、それぞれのピアノは同じ基本設計に基づいて機能しながら、メーカーによって異なるシステムを使用しているからです。

また、修復の仕事は、忍耐力とかなりの時間、そして楽器固有の音楽性を取り戻すためのたゆまぬ熱意を必要とします。

 

ピアノについての質問を受け付けます。: Pianoakiko@aol.com

 

これまでに修復したピアノを見てください

 

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